☆第八話☆

少年はキルヒのマシンガントーク(?)を聞きおわると
哀れみの目をこちらに向け
そして高笑いをしはじめた
「あはは、めでたいのはどっちかな?
おとなしくマグわたせばいいのに・・・殺すよ?
それにブラックツーベンじゃないよ
ブラックツーメンヅさ、聞いてないかな?
ボク達は二人組みだっていうことをね
それでも勝てるっていえるかな?
まあ、ボク一人でも君に負けるとは思えないけどね」
そういえば二人組みだったー!? と
今更気づくキルヒ、少し部が悪いと思うが、
しかしこのクソガキにはムカッとくる
「ふん、やってみるか?
仲間がどこにいるかしらんが
2対1でも オレをやれねえと思うぜ?」
ニヤッと笑って見せてやった
かなりの強がりだが・・・
「オッケー お望みどおり 2対1でやってやるよ!
といいたい所だけど、やっぱ君なんてボクひとりで充分だ
1対1で 死んでもらうとしよう、相方は今メシ食ってるんでね
それにしても、君は そのハルベルトで戦うっていうのかい?」
「あ・・ああ・・」
「こいつは傑作だな、そんなまともに振れない槍で
ボクと戦おうなんてね・・・うーん、どうせやるなら
セイバーのがまだマシだろ 仕方ないな あげるよ」
笑い混じりでそういうと
少年はバッグからセイバーを取り出すと投げてきた
セイバーは回転しながらキルヒの方に飛んでくる
それをガシッと取るとキルヒはニヒルな笑みを浮かべた
もちろん刃の方を掴むなどというお約束的なことはない
「ほう、親切だな オレはセイバーには結構自信あんぜ?」
そういってハルベルトを投げすてセイバーにもちかえ、かまえた
「じゃ、見せてもらおうかな その自信とやらをッ!!」
少年は語尾を少しあげたかと思うと、
瞬間的に地面をけり向かってきたのだった


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