☆第五話☆

キルヒは オレの人生おわりかな?とおもったが
ラッキーにも奇跡は起きた
ドキューンと言う音がして魔法陣のような物が
自分のまわりに現れたのだ
「ッ!? これってまさかフォトンブラスト!?」
キルヒは自分の肩のあたりに浮いている
マグが異常な光を放っているのをみた
マグがファーラと呼ばれるヘビ状の形態になり
自分のまわりを一瞬でグルッと
一回りしたかとおもうとブーマ達は
いつの間にか ぶっ倒れて逝ってしまっていた
「・・・ふひー、たすかったぜ・・・」
まわりにもう危険な物がないかと見回してから
クターっとへたり込むようにその場に腰をおろし
キルヒはマグをもう一度みた
元の野球ボールのようなマグに戻って
何事もなかったように自分の肩の
少し上のあたりでフヨフヨと浮いている
「はぁ・・・なんかこいつってすごい奴かも・・・」
キルヒはアイテムバッグを取り出すと
マグにえさを与えることにした
マグとは機械であるはずなのだが
感情やIQなどがあるらしい
しかも、メイトやフルイドなどのアイテムを
えさとし、それをあたえることによって
色々な形態になると聞いている
「ほれ、モノメイトだ くえ!」
くえ、という表現が正しいかわからないが
とりあえずモノメイトを一つマグに差し出すキルヒ
マグはそれに見向きもせず
アイテムバッグの中につっこんだ
「あり?アイテムバッグのなかに・・・」
キルヒは考えた
アイテムバッグの中に何が入っていたか?
マグは何故バッグに突っ込んでいったのか?
前者の答えは
支給されたモノメイトとモノフルイドだ
4つずつ支給されたが
今手には一つモノメイトがのっている
よってバッグの中はモノメイト3つモノフルイド4つ
では後者の答えは?
これも簡単だった マグは大量にえさを求む
この2つから導き出された答えは、
数秒後のキルヒとマグの喧嘩という
あほらしい結果でわかるだろう

バッグの中は空になっていた


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