☆第二話☆

結局キルヒはハルベルトという
比較的に安い長刀を買い武器屋を後にしていた
あの武器屋の主人は
あ、もしかして金ねえの?ケケケ!
って感じの顔をしていた、
キルヒは 殴り倒してぇ という衝動を押さえつつ
違うお手ごろな武器を選ぶことにした
それがこのハルベルトだった
「うんうん、この武器も結構いいじゃん」
負け惜しみに近い言葉を吐き出し
ラグオルの入り口であり、
バイオニア2の出口となる場所に来ていた
大きなシャッターのような鉄製の扉
そこには二人の門番的兵士がたっている
これはバイオニア2の一般市民が
勝手に出ていかせないためだ
「ハンターのキルヒだ そこあけてくれ」
二人の兵士は無言で頷き扉を開ける
扉の向こうには複雑な機械があり
下から丸いフラフープのような
わっかの形をした青白い光が
何本もすばやく上に上がっているように見える
簡単に説明すると
これは人間を原子レベルまで瞬時に分解し
その原子を、あるレーザー的 光波にのせて
ある所定の位置に移動させ
バラバラになった原子を
その場でまた元通りにする装置である
もっと簡単にわかりやすくいうと
所定の位置にワープさせる装置である
このワープはラグオルの森エリアへと繋がっていた
「じゃ、さっさといくとするかな!
ハルベルトを振り回してみたいし」
キルヒは転送装置のスイッチを押した


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