☆第一話☆

「リコか・・・」
キルヒはさっきのおっさんの言った名前を口にした
キルヒは知っていたリコというなの女の子を・・・
かなり小さい頃の友達だった
昔はなかよく遊んだものだ
そして、オレの初恋の相手でもある
「あのおっさん・・・リコのおやじだったよな
親にしんぱいさせて・・・リコ無事でいろよ
オレがお前を助けにいくからな!!」

「あんた何いってんだ?
危ない奴なら出てってくれよ!」
拳をグーにして握り締め
どこか遠くを見て一つの事を決心したキルヒに
罵声をなげかける武器屋の主人
「武器買うならさっさと買って出てってくれ」
無愛想な主人だな、と思いながら
キルヒはグーの拳を解除し
並べられた武器に目をやる

元々ハンターにはセイバー、フレーム、マグ
モノメイト、モノフルイドが支給されているが
なんとなくセイバーに物足りない気がして
こうして武器屋にきているのだった
そこには小剣、大剣、長刀、小銃などが並んでいる
色んな武器を見回していると
めっちゃ強そうな大剣が目に入った
これしかないな!って感じだった
「おっさんこのラストサバイバーっていう大剣 売ってよ」
それを聞いて武器屋の主人は
ニヤリと笑うと自慢げにこう言った
「お客さん目のつけどころが違うねー
そいつはめっッちゃくちゃ掘り出しモノだ!
高威力まちがいなしだぜ?お客さん!
フォトンの属性が全てに60%ついた
おそらくこの世に一つしかない最強の大剣だ!
値段は186万とんで156メセタでぇい!!」
こちとら江戸っ子でぇい!とでも言うような口調で
ものすごい値段を言い放つ武器屋の主人
当然ハンターなり立てのキルヒには
そんなお金はなかった・・・・

少し悲しかった


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