『旅立ち』 ☆第七話☆


『きゃ、間に合わない・・・』
(ここまでか・・・・
運よく助かったかと思ったが・・・ここで死ぬんだな・・
でも、この女の人も一緒に・・・オレのせいで・・・・オレの!?
あの剣士がオレのしたことによって、彼女を目の前で殺したように?
そんなのはもうたくさんだ・・・そんなことはさせない・・・
その為に旅してきたんだ!もうオレは誰一人として
オレの目の前で殺させはしない・・・・この身を捨てても)
動かない体を動かし 剣に全エネルギーをそそいで大きく宙を切る
剣からは青い光とともに
エネルギーが切り離され 炎にまっすぐ向かっていく
それはドラゴンの吐いた炎を真っぷたつにし 微塵の如くかきけした
  それでも勢いはとまらず ドラゴンの顔めがけてとんでいき
紫の鮮血ともにドラゴンの額に傷をつけた
『グオオオオォォォォォォォォォン!!!』
ここのフロア全体が揺れ狂うほどの ものすごい叫び声
ドラゴンは額の傷に逆上して こちらに向かってくるように見えたが
意外にも ものすごい風を巻き起こしながら 奥の方に飛んでいった
オレはそれを見て助かった事を確信し
・・・疲労と激痛に身をまかし気を失った
『この子 無理しちゃって・・・でも、助かったわ ありがとう』
女は優しくジュドーをかかえ、なにやらつぶやき始め
そして紅い光とともに この場所から二人のすがたは消えた



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