『旅立ち』 ☆第五話☆
やっとのことで地下4階に着いた、このフロアはやけに広い
天井も壁も幅が百メートル近くはありそうだ
狭苦しいよりは 広い方がいい・・・
しかし、段差が多くその段差は数メートルあるものばかり
さらに、ココは妙に生臭い匂いがする
(こういう段差ってかなりじゃまだな・・・
モンスターがいるとしたら何処にいるかわかりにくいぜ)
少し進んでオレはある物を目にした
オレの目の前には剣士の屍が転がっていた
・・・まあ、弱いものが倒れるのはわからなくもないが
その場所には剣士の屍は・・・・
いや、剣士達の屍というべきか・・・・
無数にあるのだ・・・骨と剣だけの者もいれば
身体が腐りかけてきているもの・・・顔のない血まみれの剣士
黒焦げになっているもの・・・巨大な爪のような物で
引き裂かれ無惨に内臓が見えたまま死んでいる者
・・・・・さまざまな死体が転がっている
(どういう事だ・・・さっきまで上にあふれていた
モンスターは、どうして下りてこようともしないんだ?
・・・・・もしかしたら・・・まさか!?
この階にいる巨大な何かに怯えているから下りてこないのか・・・?
もし、何かに下のモンスターどもが恐れを
なしているようなら、その何かは今までにないほど
とてつもなく強いはずだ・・・一度戻ったほうがいいかもしれない)
そう思ったが手遅れだった・・・
一瞬風が吹いた そしていつのまにかオレの前に来ていたのだ
『グオオオオォォン』
一瞬でオレはヘビににらまれたカエルのように動けなくなった
巨大な雄叫びとともに体全身にむしずがはしる
今までに見た事の無いモンスター・・・
伝説上でしか聞いた事のないモンスター
オレは怯えて声も出せなかった・・・
足もガクガクで歯がガチガチいっている
始めての恐怖だった・・・
どんな凄い剣士もオレはビビらない自身がある・・・
しかし、これは想像を超えた
普通では考えられないモンスターだった・・・・
モンスターにしたってココまで恐ろしく
巨大で素早いのは 今までにみたことがない
そう・・オレの目の前に現われたのは巨大なドラゴンだった・・・
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