18、やっていく事もできない
U「ジオさーん!!死んでますかアア!!??」
「死んでたら返事してくださあああい!!」
返事がない。どうやら只の屍の様だ。
綺麗な装飾を施した鎧のなかで、その男は生き絶えていた。
U「まあ、冗談はこれぐらいにして、と」
そういって、蘇生の魔法の構成を編む。
U「慈しみに満つるティアーの微笑みを...リスピル!」
白光と共にジオの傷がみるみる治っていく。
そして、心臓が動き出す。
ジオ「う、、うう?」
U「ども、久しぶりです。ジオさん」
ジオ「貴方は...サーガさんですか!?」
U「バー・ダリアで別れた以来ですね」
ジオ「助けてくれて感謝します」
「まさかこんな所であえるとは思いませんでしたよ」
その男の名はジオ、Uがまだハンターをやっていた頃に
出会った人物である。
その男はさわやかな笑顔をみせていたが、ふと
何か思い出したように
ジオ「そんなことより、私と戦っていたモンスター達は?」
U「ええ、今、連れの一人が追って...」
言葉の違和感に気づく。
U「.....モンスター..達?」
ジオ「ええ、首がない鎧と、吸血鬼なんですが...」
「鎧と戦っていたら後ろから衝撃波をうけて、
その後に斬られたんです」
U「吸血鬼...!?」
深刻そうな顔を見せるUに明るい声が聞こえる。
おくやす「おーい。U。首なしの奴は死んだぜーー」
そちらを振り向くふたり。
そこには歩いている3人の冒険者がいた。
一人はおくやす。
黒い服を着ているのはさっき会った男だ。
おくやすの話によるとカルアという男だろう。
そして横の赤い服の少女はベンリイと言うらしい。
U「気をつけろ!おくやす!敵はまだ」
ドガアア!!!
言葉をさえぎり...破壊音が響いた。
次の瞬間。
おくやすは壁に叩きつけられていた...
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