AC3小説 『工場占拠者排除』


     

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 深夜。
 ジダン兵器開発工場1F。

「…異常無し」

 照明が落ち、暗闇に包まれている工場の中を、警備員がハンドライトを片手に歩っている。
 2時間ほど前に作業員が帰っていった工場内は、しんとして不気味なほど静かだった。
 
「…異常無し」

 もう熱の冷めた機械盤の前に立ち、呼称して確認する。
 不審者の排除、異常物の有無、ここで彼らが警戒するものは多々あるが、殆どは

パチン

 操作スイッチの切り忘れ。

「4番コンベアー。まぁたグレッツさんだ」

 ジダン工場に勤めはじめて6年。作業員の名前も、配置場所も、彼はよく知っていた。
 忘れ癖のある人間のことも、よく知っていた。

「これで今月に入って6度目か? まったく、しょうがないひとだよ」

 やれやれと笑う。
 一瞬、小脇に抱えたクリップボードに目がいったが、

「明日、B定食でも奢って貰わにゃあな」

 そう言って、警備報告書に名前を書くのは止めた。
 ほとんど同じ頃に配属になった彼には、色々と世話になっている。
 それに…

(まもなくこの工場も…閉鎖しちまうんだよなぁ…)

 このジダン兵器開発工場は、クレストの再開発計画によって業務停止を言い渡されていた。
 作業者達の雇用期限は今月の末日まで。それを過ぎれば、ここは取り壊される…。

(皆、次の仕事がみつからないとぼやいていた…)

 クレストは労働者に対して何一つ援助してくれない。

「…っと、仕事中にしんみりしちまったな」

 頭を掻いて笑い、彼は目の前の仕事に集中することにした。

「さて、次はMTのハンガーか…」

 作業用の人型機械、MT(マッスルトレーダー)は、このフロアの一番奥にハンガーを作って置いてある。
 ハンガー、とは言っても、壁際に間仕切りを立てて作っただけの簡単なガレージなのだが。

 足下を照らして転ばないよう気を付けながら、警備員はフロアを奥へと進んでいった。

「あー、レンチが出しっぱなしだよ」

 コンベアーの区画が終わり、ハンガーへ続く広い整備エリアに入ったすぐの所に、銀色のレンチが転がっている。
 近寄って拾い上げてみると、グリップのところに【楊】と書いてあった。

「楊さんまで」

 楊は几帳面な性格のMT運転員だ。
 最近子供ができて几帳面さがほころんできたとは聞いていたが、仕事にまで"それ"を出すような人間ではないはずだった。

「やっぱり、皆顔には出さないけど、追い込まれてるんだよな…」

 手近な所にある工具箱にレンチを戻そうと思い、あたりを見回す。
 壁際に並んだMTの列の中、目の前のMTの足下に誰のかはわからないが工具箱があった。

「見たことないヤツだな…誰か新しく買ったのかな」

 新品にしては古びているが…。
 蓋を開けようと手を伸ばす。

 と

がつっっっ!!

「ぐぁっ!」

 いきなり頭に硬く重いものを叩きつけられ、視界が揺れる。
 あらがえぬまま意識が落ちていき、警備員は床の上に倒れ気を失った。

「悪い、ウェイスさん…。少し眠っててくれや。起きたらB定大盛り奢るからさ」

 昏倒した警備員を見下ろしながら、作業着姿の男が言う。
 彼の手には大型のスパナが握られていた。

「グレッツさん、ウェイスさんを安全なところに運んであげて」

 グレッツと呼ばれた男の頭上から声がかかる。

「わかった。後から行く」

 声のしたほうを見上げて、グレッツは頷いた。
 警備員を背負い、ハンガー区画の隅にある通用口をくぐって消えていく。

「じゃあ行こう。僕等の話を聞いて貰うために」

 その声に呼応して、ハンガーに納められている全てのMTが一斉に起動した。



   1




依頼者:クレスト
作戦領域:ジダン兵器開発工場
敵戦力:作業用MTx3、作業機械x4
作戦目標:占拠者の全滅

前払報酬:0
成功報酬:11000

老朽化のため、すでに閉鎖されることが決定している兵器開発工場を、閉鎖に反対する職員たちが占拠し、立てこもっています。

どうやら以前から計画されていたものらしく、工場で使用されていた作業用メカに武装を施し、抵抗を続けています。こちらの説得にも応じる様子はありません。占拠者の排除をお願いします。

我々としても非常に心苦しい決断ですが、近年の急激な人口増加に対応するには、この地区の再開発を急がねばなりません。彼らの勝手な言い分のために、全体の利益が損なわれているのです。

レイブンを差し向ければ、さすがの彼らも我々の意志を理解するでしょう。
手加減はいりません。全機撃破してください。



「………」

びっ---

 黒髪黒目、黒い革ジャンに革パンツ。
 上から下まで黒づくめの男が、プリンタから吐き出された依頼書を破り取った。



   2


「フゥ……」

 グレッグ・ノートンは、外を覗けるガラス窓のすぐ脇に立って、壁に背を預けていた。つい先日30代を突破したばかりの若々しい顔が、この1日でひとまわり老けたような感じにやつれている。日陰と日向の際(きわ)に居るから、余計にそう見えるのかもしれないが…。

「…………」

ぎゅっ

 縦笛のように両手で抱えていたショットガンを、改めて握り直す。
 もう後戻りは出来ない。というか…自分たちにもう後などは無いのだ。

「クレストめ…」

 苦みを噛み締めるようにうつむいて、憎々しげに呪詛を吐く。
 ジダン兵器開発工場は業績不振でも問題を起こしたのでもない。『再開発』などというわけのわからない理由で親会社から業務停止を言い渡されたのだ。そして職員達は全て解雇される。再就職先も見つけて貰えないまま、放り捨てられる。

「企業の勝手な言い分で、俺達の明日まで奪われるなんて、そんな馬鹿げた話が通って良い訳が無いんだ」

 銃を抱えながら、ちらりと、ぎりぎりのところまで顔を出し、表の様子をうかがう。警察は対MT戦闘を想定し、狙撃手までは用意していないだろうが、それでも絶対に狙撃手が居ないとは言い切れない。グレッグは慎重に顔の右半分を窓枠の内側へと動かしていった。
 やがて、目端から外の様子が見えるようになってくる。外は夕暮れ、数十台ものパトカーが紅い夕陽に照らされて、その間を埋めるように警官達が立ち、歩き、構えている。数時間前に確認したのとたいして変わらない光景だった。
 そう。ある一点を除けば。

「………!」

 誰しも思い描き、最悪のものとして最後の最後に据えていた、"それ"。それがそこにあった。居た。パトカーと警官の群れの中に、凛とした力強さでそびえている漆黒の巨像。ACと呼ばれる死神が居た。

「クソッ!! レイブンまで呼びやがった……ッ!」

 それを見た瞬間、それと"目が合った気がした瞬間"、グレッグは思わず頭を下げて床にしゃがみこんだ。
 まるで悪魔と遭遇したかのように恐怖が身体を包む。

「クレストめ!!!!」

 絶望からくる憤りに任せて呪詛を吐く。

 レイブンとはナーブスコンコードに雇われたパイロットの事を指す。
 地下世界(レイヤード)で唯一、ACを操縦する事を認められた人間達。
 最強の武力を操り弱者を屠る忌まわしき死神。

「クソッ!!」

 まとわりつくぬらぬらとした空気を振り払うように、もう1度呪詛の声を吐き捨てる。
 ショットガンの柄をきつく握り直し、グレッグは意を決して仲間達の待つハンガーへと駆け出した。



   3


ガカカカカカカカカッ

 闇の中、爆音と共に白い火花が瞬き、"それ"から吐き出された無数の弾丸がMTの身体を一斉に射抜いていった。金属の弾頭に打たれた装甲がえぐれて飛び散り、剥き出しになった内部機構がさらに抉られて破壊される。まさに『全身蜂の巣』といった状況にまで破壊されて、MTは前のめりに傾いで倒れていった。

<て、敵だ!>

 広域周波帯で発信される汎用無線。
 電力供給を遮断され、闇に落ちた工場内に、違法改造されたMTのモノアイが幾つも浮かび上がる。

ガカカカカカカカカッ

 今しがた倒れたMTの位置から尾を引くようにマシンガンが掃射され、一番手前にいたMTが12mm徹鋼弾の波濤を浴びた。一瞬で機体前面の装甲が弾け飛び、煙をあげながら動きを止める。

<ひるむな!ACだろうが相手は1機だ!>

 倒れゆくMTのすぐ後にいたMTが、違法改造によって取り付けられた右腕ロケットポッドの砲門を開いた。

バシュッ

 自噴式110mm対戦車榴弾が暗闇の中を真っ直ぐに突き進む。
 弾丸よりは遅いがそれとほぼ大差ないスピードで、ACがいるであろう場所にロケット弾が到達する。
 そして爆発。

<当たった…!>

 爆炎が工場内に満ちていた闇を排斥していく。
 めらめらと燃える炎のさなかに、大きな鉄塊がひとつ佇んでいるのが見えた。

<…へ…ざまァ見ろってんだ…>

 MTのパイロットが安堵の息を吐こうとした瞬間、

ガクン

 と機体が大きく振動した。

<な…ぁ…あ……>

 漆黒のACが、いつの間にか、背後にあらわれていた。
 ACの左腕部に装備されたブレード・ユニット。それが機体の腹部を刺し貫いている。

<騒がなければ死なずに済んだのに>

 MTパイロットのもとに届けられる無線通信。
 怜悧な声。冷酷な声。

 パイロットは言葉と、思考を失い、呆然とACを見つめている。

 次の瞬間、MTは真横一文字に機体を両断された。

<こ、この…ッ!>

 無線通信。
 ACのメインディスプレイに紅い敵反応が表示されている。位置は背後、距離は50m。

バヂュッ!

 漆黒のACの背面装甲にレーザー砲の一撃が直撃。熱波と火花を散らす。
 が、ACは直撃した事など全く意に介さず、ゆっくりとMTへと振り返った。

バヂシュッ!

 胸部装甲にレーザーが当たり、装甲が僅かに溶解する。だがそれだけ。

<そ、そんな…>

こうっ…

 ACのブースターが火を噴きはじめる。
 数tを越える機体が徐々に浮き上がり、やがて

ごっっっ!!

 さっきのロケット弾の爆発を越える大きな炎をあげて、ACが放たれた矢のようにMTへ向かって突進した。

<…ひ、ひぃぃぃぃっ!!!!!>

バッ バッ バッ

 突進を妨げようとレーザーが何度も撃ち込まれるが、ACの勢いは全く変わらなかった。

<無駄だ。…犬死にだな>

 理不尽なほど冷淡な声。

 ACが眼前まで迫る。時速数百kmにおよぶ突進のベクトルを乗せて、左腕のブレードが一閃。作業機械を改造しただけの貧相なMTは玩具が弄ばれるように呆気なく叩き壊された。



   4


がしゃぁぁぁん

 鉄塊と化したMTが無惨に地面に転がった。
 そのすぐそばには、全身を漆黒に染め上げられた軽量型ACがそびえるように立っている。補助灯だけが照らす薄暗いフロアの中、はっきりとした存在感をたたえて、ACはこちらを見ていた。

<あとはお前だけだ>

「………ッ!」

 突然、使用している無線に聞き慣れない…おそらくあのACのパイロットだろう…声が入ってきた。
 ACという悪魔を前にして極限まで緊張が張りつめていたのだが、どうやらそれに応える余裕はまだあったようだった。震える唇を血が滲むほど噛んでから、グレッグ・ノートンはいつ飛びかかって来るかわからないACへ向けて無線通信を送った。

「俺達は…クレストの横暴が許せないだけだ。誰も傷つけないし、何も壊さない。要望が聞き入れられれば即座に工場を開放する。頼む…見逃してくれ」

 徒労に終わるだろうとは思っていた。話に聞くレイブンという人間は皆血も涙もない利己主義者ばかりだったから。今発した言葉はある意味、愚痴のようなものだった。

<…見逃せ?>

 冷たい声。まだ若い…二十歳そこそこではないだろうか。それくらいの、男の声。

<ほざくなよ犯罪者。クレストは曲がらない。"お前達の横暴には屈しない">

「それはクレストが…!!」

ばちぃんっ!

 グレッグが反論しようとした瞬間、一発の弾丸が操縦席の外枠フレームに当たって弾けた。

<黙れ。テロリストの言い訳など聞く耳無い>

 ACのマシンガンの銃口がこちらを向いている。

<さっさと選んでもらおうか。投降して終身刑を受けるか、今ここで俺に殺されるか。どちらにしても先はない…寸詰まりの道行きだがな>

 通例に漏れず、やはりこのレイブンも冷酷非道な非人間のようだった。
 もはや交渉の余地が微塵もないと判断したグレッグは、覚悟を決めて、操縦桿を掴む両手の握りを正した。

「決起した時から覚悟は決まっている。労働者は企業に盲従するロボットじゃないんだ」

 不思議と、焦りや緊張が消えていくのがわかった。
 ガタガタ震えていた唇も、荒かった呼吸も、汗ばんだ掌も、波が引くようになくなっていく。

「間違っているのは企業だ。増長しすぎた奴等は末端の事などちっとも見ようとしない。俺達はまるで物扱い…労働者でなく労働力としてしか扱われない。ボロ雑巾のように酷使されて、用が済んだらゴミのように捨てられる。そんなふざけた話があるか!!」

<…今此処で死にたいようだな>

「だから!!俺達は正しい事を正しい事にするために戦うと誓ったんだッ!!」

 絶叫に近い声をあげて、グレッグの乗るMTが駆け出した。
 肩部ロケット砲を乱射しながら、ACへ向かって真っ直ぐに突進していく。

<犬死にだ>

 レイブンからの無線が入った時、そこにあったACの姿は闇に溶けるように消えていた。
 どこからともなく発せられた無線を聞きながら、グレッグ・ノートンはどうしようもない程の熱量が背後から迫ってきているのを感じて、操縦桿から手を離して目を閉じた。



   5


 事件の終結した翌日。
 クルスはやかましくドアを叩く音に目覚めさせられた。

「…ぅぁ……」

 苛つきながら、仕方なく寝ていたソファから身を起こす。

(クソ…誰だよ…)

 カーテンを閉めているせいで部屋の中は真っ暗だった。
 だいたいの見当をつけて枕元をまさぐり、Tシャツをひっつかむ。

「クルス君ー。クルス君ー」

 ノック音の主は呑気な声で自分を呼び続けている。
 癪に障るノックも続いている。軽いノック音が何度も何度も何度も何度も連続して何度も。
 タチが悪い…。

 不機嫌に耐えながらTシャツを着て、クルスはソファから降りた。
 だるい身体を引きずりながらドアの前へ向かう。

「ふぁーい」

 間の抜けた声を出してドアを開けると、そこにはビジネススーツ姿の若い男が立っていた。

「クルス君!」

 顔をあわせるなりその男は表情をぱっと明るくして、とても愛想の良い笑顔を浮かべた。

「…あー…レイルさん」

 まだ半分寝ている寝惚けた顔で、へらっと笑い返す。

 レイル・ディスケンス。クレストの総合警備管理部総務課に勤める入社5年目の平社員。
 クレスト社内でたらい回しされていた占拠者排除という社会的心象の悪い依頼書提出業務を、タチの悪い上司によって無理矢理押しつけられてしまったという運の無い男。さらにレイブン達は皆その依頼を受けるのを嫌がったため、自分が受けるまでの半日間、『このまま誰も受けなかったらクビも覚悟しろ』と上司に脅され、心労で三度血尿を出したという…。

 昨日現場で自分と会った時、彼は二十五歳という年齢には到底見えないほど"しなびて"いた。

「あ、…寝てたんだね。ごめん」

 だらしない顔をしているこちらを見て、レイルは少し申し訳なさそうに調子を落とした。

「無茶したせいで装甲にヒビが入っちゃいまして…それの交換を夜中まで」

「そうなんだ。レイブンっていうのは大変だねぇ…。あ、これ」

 レイルがしゃがみ込んで、足下から紙の箱を取り上げた。
 箱の脇には[entique]---有名な菓子店のロゴが書かれていた。

「僕からのお礼です。お口にあうかわからないけど」

「…ありがとうございます」

 笑って、クルスは差し出された紙箱を受け取った。
 この男はらしくない。冷酷非情がウリの企業の社員らしくない。
 まぁ、だからこそ…5年も勤めているのに平社員なのだろう。

「じゃあ僕、昼休み終わっちゃうから、帰りますね。遅れたら部長に何言われるかわからないんで」

 レイルは苦笑いしながら、鞄を拾って、クルスへ頭を下げた。

「本当にありがとう、クルス君。また、何かあったら、その時はよろしく」





「…あれがクレストの社員なんだとよ」

 去りゆくレイルの後ろ姿を見送りながら、クルスは部屋の中にいる誰かへ向けて言った。
 横目でちらりと見ると、部屋の一番奥にあるベッドの上で、男が一人、身体を起こしてこちらを見ている。

「大変だよなァ。辛いことは全部押しつけられて、手柄は上にかっさらわれて」

「…」

 あまり好意的ではない、むしろ敵意のある視線。
 男はグレッグ・ノートン。昨夜全滅させた籠城者グループのリーダー。

「…何故助けた」

 毒を含んだグレッグの言葉を聞いて、クルスはすっと目つきを鋭くした。

「助けた? 勘違いするなよ。"殺さなかった"だけだ」

 ぞくり、とグレッグの背筋に悪寒が走る。

「お前らは闘いという領分に踏み入っていなかった。怯えながらつま先をほんの少しだけ入れていただけだ。その程度のちっぽけな覚悟に殺す価値などありはしない。お前らはクレストだけでなく、死神にも見放されたのさ」

 まるで悪魔に…本物の悪魔を見たように、グレッグの悪寒が全身へと伝わっていった。
 クルスの表情は禍々しいわけでも、歪んでいるわけでもない。ただひたすらに怜悧なだけ。なのにその怜悧さが…ひたすらに畏れをかきたてる。

「お、おまえは…一体…」

 喋ることもままならない喉をどうにか震わせて、言葉を紡ぐ。

「…俺はな」

 にたり、とクルスが邪悪に笑った。

 表情を強張らせてグレッグが唾を飲む。



「ただの新人レイブンだよ」

 そう言って笑ったクルスの表情はもとの普通の青年のものに戻っていた。

「…ンな…」

 呆気に取られるグレッグを後目に、クルスはケーキの入った箱を抱えて部屋の中へ入っていく。

「さ、喰うぞ。後で入院してる仲間んとこに持ってってやれよ」

「い、いや、はぐらかすなっての…」

「明日っからあんたら皆ハンスの工場で働くんだから力つけとかなきゃダメだぞー」

「なっ!? なんだそりゃ…」

バタン



 <CLOSED>。



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